この記事の情報で利益を得るために、時間を賭けるべきなのでしょうか。
リスクリワードレシオは、どれだけの潜在的な報酬に対してどれだけのリスクを取っているかを示します。
優れたトレーダーや投資家は、非常に慎重に賭けを行います。そのため、アップサイドの可能性が最も高く、ダウンサイドの可能性が最も低いものを探します。ある投資が他の投資と同じ利回りをもたらし、かつリスクが少ないのであれば、その方が良いかもしれません。
自分で計算する方法を知りたいですか?ここからは、計算方法を説明します。
はじめに
この記事では、トレードのリスクリワードレシオの計算方法を説明します。
リスクリターンレシオとは?
リスクリターンレシオ (R/Rレシオ、R) は、トレーダーがどれだけのリスクを取ってどれだけのリターンを得ることができるかを計算するものです。言い換えれば、$1の投資リスクに対して、どのような報酬が得られるかを示すものです。
これでエントリーターゲットとエグジットターゲットの両方を決めたことになるので、リスクとリターンの比率を計算することができます。そのためには、潜在的なリスクを潜在的なリターンで割ることが必要です。比率が低ければ低いほど、リスクの「単位」あたりに得られる潜在的な報酬が多いことになります。実際にどのように計算するのか見ていきましょう。
リスクリワードレシオの算出方法
留意すべき点は、これらは一般的に恣意的なパーセンテージの数字に基づいて、設定されるべきではないということです。利益目標とストップロスは、市場の分析に基づいて決定する必要があります。そのために、テクニカル分析の指標がとても参考になります。
つまり、今回のトレードの利益目標は15%、潜在的な損失は5%です。それでは、そのリスクリターンレシオはどれくらいでしょうか?5/15 = 1:3 = 0.33です。とてもシンプルです。つまり、1単位のリスクに対して、3倍の報酬を得られる可能性があるということです。言い換えれば、$1のリスクに対して、$3の利益を得ることができるということです。つまり、$100の価値があるポジションを持っている場合、$15の利益を得る可能性がある一方で、$5を失うリスクがあるということです。
ストップロスをエントリーに近づけることで、この比率を下げることができます。しかし、これまで述べてきたように、エントリーとエグジットポイントは、恣意的な数字に基づいて計算すべきではありません。それらはテクニカル分析などに基づいて計算されるべきです。トレードの設定がハイリスクハイリターンであれば、数字を「調整」する価値はないでしょう。それよりも、リスクリワードレシオが高い別のチャンスを探したほうがいいかもしれません。
なお、サイジングが異なるポジションでも、リスクリワードレシオが同じになることがあります。例えば、$10,000のポジションを持っている場合、$1,500の利益を得る可能性があるのに、$500を失うリスクがある場合です (比率は1:3のままです)。比率が変わるのは、ターゲットとストップロスの相対的な位置を変更した場合のみです。
リワードリスクレシオ
実は多くのトレーダーは、この計算を逆に行い、リワードリスクレシオを計算しています。それは何故でしょうか? 実際のところは、ただの好みの問題です。この順番の方がわかりやすいという人もいます。計算方法は、リスクリターンレシオの計算式を逆にしただけです。そのため、上記の例では、リワード/リスク比は15/5 = 3となります。さすがに、リワードリスクレシオは高い方が、低い方よりも良いです。
リワードリスクレシオが3.28の場合のトレード設定例
リスク vs.リワードの説明
動物園で、賭けをするとします。鳥小屋に忍び込んで、手からインコに餌をあげることができたら、1BTCが手に入ります。潜在的なリスクは何でしょうか。言うならば、やってはいけないことをやっているため、警察に連れて行かれるかもしれません。一方で、成功すれば1BTCが手に入ります。
同時に、代替案も提案します。虎の檻に忍び込んで、素手で虎に生肉を食べさせてくれたら1.1BTCをあげるとしましょう。この場合の、潜在的なリスクは何ですか?確かに警察に連れて行かれる可能性があるでしょう。しかし、虎に襲われて致命的なダメージを受ける可能性もあります。一方で、成功すればもう少し多くのBTCを手にすることができるので、アップサイドは鳥小屋の場合よりも少し良いです。
どちらがより良い取引でしょうか?厳密に言えば、そもそも忍び込むのがダメなことなので、どちらも悪い話ではあります。しかし、虎の檻の場合、より多くのリスクを負っているにも関わらず、わずかな報酬しか得られません。