MakerDAOとDAIの使用方法
目次
はじめに
MakerDAOとは?
なぜDAIは“仮想通貨担保型”なのか?
過剰担保型とCDPS
DAIの価値はどのようにして安定させているのか?
DAIの使用事例
まとめ
MakerDAOとDAIの使用方法
ホーム記事
MakerDAOとDAIの使用方法

MakerDAOとDAIの使用方法

中級者
Published Dec 4, 2020Updated Apr 27, 2021
6m

概要

ステーブルコインっていいですよね。一晩で価格が暴落するリスクなしでトークンを保持でき、エンティティが各トークンを固定金額で償還することを約束しています。例えば、あなたが10ドルを渡すと、10枚のトークンが渡されます。後で返却すれば、お金が償還されます。

要するに、それはブロックチェーンに移植された法定通貨です。同システムを仲介業者なしで使用したい場合、DAIを使用することができます。自分で生成するには、自分の仮想通貨をスマートコントラクトにロックします。それを償還するには、利子と共にDAIを返却する必要があります。もちろん、造幣の心配がない場合は、USDT/DAIなどのバイナンス市場でDAIを購入することが可能です。

詳細については、以下をご覧ください。


はじめに

ステーブルコインは、旧来の金融市場と初期のデジタル資産市場の中間的な存在として登場しました。これらのブロックチェーンベースのトークンは、法定通貨の価値を模倣しながら仮想通貨のように機能するため、当初は利益を“固定”する方法としてトレーダーにとって魅力的なものでした。

現在、最も人気のある種類のステーブルコインは、法定通貨担保型を裏付けるものでした。一般的に、これらのステーブルコインは米ドルで裏付けられており、発行されたトークンごとにドル紙幣が積み上げられた大きな保管庫(どこかに)があるため、その価値が維持されています。言い換えれば、各トークンは1ドルの価値があり、いつでも現金と取引できるはずです。最も人気のあるステーブルコインとしては、USDT、USDC、BUSD、PAXなどがあります。

この記事では、Maker(またはMakerDAO)というプロトコルについて説明していきます。この革新的なステーブルコインシステムは、いわゆる仮想通貨担保型に焦点を当てています。これにより、先ほど説明した金庫が不要になります。


MakerDAOとは?

Makerはイーサリアムベースのシステムで、ユーザーは米ドル価格に密着したトークンDAIを作成することができます。単一のエンティティが管理しているわけではありません。その代わり、参加者はガバナンス・トークン(MKR)を保持しており、プロトコルの変更に関する投票権を付与しています。これが DAO(decentralized autonomous organization)という名前の由来で、プロトコルはMKRトークンを保持する利害関係者の分散ネットワークによって実質的に統治されています。
また、分散型エコシステムでは、スマートコントラクトゲーム理論により、DAIは比較的安定した価値を維持することができます。機能的には法定通貨担保型と同様になります。友人や家族に送金したり、商品やサービスの購入に使用したり、イールドファーミングに投資することができます。


なぜDAIは“仮想通貨担保型”なのか?

担保を提供する際には、ローンと引き換えに価値のある商品をロックします。あなたがローンを返済すると(プラス手数料)、商品を取り戻すことができます。現金と引き換えに宝石(担保)を渡すことができる質屋で考えてみましょう。現金を返却することで宝石(少し余分に)を買い戻す期間が与えられます。

もしあなたが現金を返済しない場合、質屋は宝石を売却し損失を取り戻すことができます。このように、担保は貸し手に対しセーフティーネットを提供します。銀行でも同様な原則が適用されています。例えば、ローンと引き換えに車や家を担保にすることができます。

また、法定通貨担保型の金融機関も同様に不換紙幣を担保としています。ユーザーは現金(担保)を渡し、その見返りにトークンを受け取ります。ユーザーは必要に応じてトークンを発行者に返還すことができますが、返還しない場合、発行者が現金を保持することになります。

仮想通貨担保型ステーブルコインであるDAIと同様に、あなたが担保として仮想通貨を使用する場合を除けば、機能的には類似しています。発行者にはスマートコントラクトとなります。そして、その基盤となる契約書には、ETHのすべてのY量が堆積したトークンのX枚を発行するように記されています。トークンが返還された場合、Z量のETHの返還が行われます。

Makerの場合、少しニュアンスが違いますので、確認してみましょう。


過剰担保型とCDPS

おそらくあなたは、仮想通貨市場が非常に不安定であることにお気づきでしょう。BTC、ETH、および他の仮想通貨の価格が急速に変動しているのをよく目にします。あなたの睡眠時には4,000ドルの価値があり、翌日の起床時には3,000ドルの価値になっている場合もあります。これは貸し手にとってかなり危険なことです。少なくとも金の宝飾品の場合は、比較的安定した価値を保持することが期待できます。もしあなたがローンの返済に失敗した場合、貸し手はあなたの宝石を売却しお金を取り戻すことができます。

もしあなたが400ドルのローンを組んで(400ドルの価値がある1ETHを担保としてロックアップ)、ETHの価格が300ドルまで下落した場合、貸し手は運に恵まれてなかったと思います。貸し手はあなたにもっとETHを担保として提供するよう依頼するか、もしくはそれの清算を行い、100ドルの損失を阻止するかのどちらかになります。

そのため、Makerでは過剰担保型という概念を使用しています。借り手がDAIステーブルコインを生成したい場合、借り手は取り出したい金額よりも多くの担保を提供します。そうすれば、価格が下落しても、ポジションはカバーされるはずです。

実際に、ユーザーは担保付債務ポジション(CDP)と呼ばれるものでエーテル(または他のサポートされている資産)をロックアップします。本書の執筆時点で、借入するDAIの150%以上の担保を提供する必要があります。言い換えれば、もしあなたが400DAIを生成したい場合(覚えておいてください、1個1ドルの価値を持っています)、あなたはその価値の1.5倍の担保を提供する必要があります。この場合、ETHの価値は600ドル相当になります。

ユーザーは、必要に応じてそれ以上のものを追加することができます。実際には、大半のユーザーが安全のために行っています。しかし、担保金が150%を下回ると、多額の違約金が発生します。最終的には、ユーザーはDAIに利息を付けて返済できない場合、清算されるリスクが生じます(Stability Feeと呼ばれます)。


DAIの価値はどのようにして安定させているのか?

1DAI=1USD(多くても少なくても)。でもなぜでしょう?

要するに、インセンティブとスマートコントラクトに帰結します。DAIがペグ価格を下回った場合、システムはユーザーが負債を返済することでCDPの閉鎖を魅力的にします。これにより、返済額が破棄されるため、DAIの総供給量を減少させます。価格が1ドルを上回ると、逆の現象が起こります。金利が低下することで、ユーザーはCDPを開設するインセンティブを収得します。これにより、新しいDAIが作成され、総供給量が増加します。



DAIの使用事例

前述したように、DAIは他のステーブルコインと同様に使用することができます。他の仮想通貨と取引したり、物事の決済に使用したり、楽しみのためにバーンすることができます。CDPの機能が魅力的に聞こえない場合でも、心配する必要はありません。他の仮想通貨と同様に、DAIはバイナンスのような仮想通貨取引所で購入することができます。
MakerDAOは、おそらく最も初期の分散型金融(またはDeFi)プロトコルの1つでした。要するに、DAIは分散型ステーブルコインであり、DeFiは"金融システムを構築するためのものですが、ブロックチェーン上にあります。"そして、それ以上のDeFiを得ることはありません。
DAIを受け入れている製品やサービスのリストが増加しています。あなたはDAIが使用できるいくつかのDeFi指向の分散型アプリケーションを認識しているかもしれません。例としては、PoolTogetherSushiSwap、そして無数のイールドファーミングシステムなどが挙げられます。


まとめ

圧倒的な仮想通貨担保型ステーブルコインであるDAIは、米ドル価格を密接に追従するトークンの作成における実験に成功したことが証明されています。このシステムは、従来のデジタル通貨に見られるボラティリティを緩和し(すべて不換紙幣の担保なしで)、従来の金融システムからネイティブなデジタル通貨への一歩を踏み出しています。

MKR、DAI、またはステーブルコインについてご質問はありますか?Ask Academyでバイナンスコミュニティが回答します。