NFTカテゴリー総合ガイド
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NFTカテゴリー総合ガイド

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公開済 Aug 31, 2023更新済 Dec 1, 2023
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概要

  • NFT(または「非代替トークン」)は、ブロックチェーン上で特定のアイテムやコンテンツの所有権、真正性、出所を示すユニークなデジタル資産です。

  • NFTは、ユースケース、インタラクティブ性、トークン標準、ライセンス、権利に基づいて分類できます。

  • また、希少性、基礎となるブロックチェーンネットワーク、相互運用性、クリエイターといった基準でも分類できます。

  • NFTの分野は急速に進化しており、新たなユースケースが次々と登場しています。NFTの採用が拡大すれば、より多くの革新的なNFTの選択基準が生まれる可能性があります。

NFTとは?

NFT(非代替性トークン)とは、アイテムや仮想商品について一点物であること、またその真正性を証明するデジタル資産のことです。BitcoinやEtherのような暗号資産は交換可能で複数発行されていますが、NFTはそれぞれ固有の存在となっています。

NFTは、主にEthereum上のブロックチェーン技術を利用して作成され、様々なマーケットプレイスで売買や取引が可能です。

NFTは、様々な分野で大きな人気を集めています。クリエイターやコレクターはデジタルコンテンツを従来にない新しい方法で交換・所有できます。こうしたデジタル資産は、アート、仮想不動産、ゲームアイテム、コレクティブルなど、幅広いカテゴリーに及びます。

一般的なNFTの分類方法

NFTは、様々な基準に基づいて分類できます。分類の一般的な方法としては、以下のようなものがあります。

1. ユースケース

NFTにおいて最も一般的な分類方法は、デジタルアート、音楽、コレクティブル、ゲーム、仮想不動産といったユースケースによるものです。

2. トークン規格

NFTは、ERC-721やERC-1155といったトークン規格に基づいて分類できます。

3. プラットフォームやブロックチェーン

NFTは、基盤となるブロックチェーンネットワークまたはNFTが作成もしくは上場される市場に基づいて分類できます。

4. インタラクティブ性(双方向性)

NFTは、静的な表現から非常に動的でインタラクティブなデジタルコレクティブルまで、そのインタラクティブ性に基づいて大まかな分類ができます。

希少性、相互運用性、クリエイターなどで、NFTを分類することもできます。ここではNFTを分類するにあたり、最も一般的な方法について詳しく見ていきましょう。

ユースケースに基づくNFTの分類

NFTはユースケースに基づき、多くのカテゴリーに分類できます。

1. プロフィール写真(PFP)

NFTをプロフィール写真として使用するトレンドは、2017年にLarva Labsが製作したCryptoPunksの登場によって初めて人気を博しました。また、この種のコレクティブルとして広く知られているのがBored Ape Yacht Club(BAYC)です。NFTの実用性やプロフィール写真としての用途をはるかに超え、現物商品やオフラインのクラブメンバーシップにまで広げています。

2. デジタルアート

NFTの中で最も人気のあるカテゴリーの1つです。デジタル絵画、イラスト、アニメーションなどのデジタルビジュアルアートが含まれます。アーティストはデジタルアートをトークン化することで、その所有権を証明できます。アーティストはデジタルアートNFTを採用して、作品を新たな方法で収益化できます。

3. 音楽

ミュージシャンは、楽曲やアルバム、さらには舞台裏の限定コンテンツをNFTとしてトークン化できます。ファンに直接自分の作品を販売、独占コンテンツの提供、二次販売でのロイヤルティの獲得も可能です。

4. ゲーム内アイテム

ゲーム内アイテムはゲームNFTの最も一般的な形態の1つです。特定のゲーム内で使用するウェポン、防具、その他の装備品などの仮想資産が該当します。たとえば、Decentralandウェアラブルでは、Ethereumを基盤とした仮想世界であるDecentralandで着用できる衣服やアクセサリーアイテムを提供します。これらのNFTを使い、プレイヤーはキャラクターをカスタマイズしてゲーム内体験を向上しています。

5. 仮想不動産

このカテゴリーには、仮想世界やメタバースにおける仮想的な土地、不動産、空間が含まれます。ユーザーは、仮想不動産をNFTとして売買、取引できます。

6. ユーティリティ

ユーティリティNFTは、デジタルおよび現物の様々なサービスや物品に関連づけられたものです。例えばユーティリティNFTでは、NFT保有者に現物商品、特別な取引ツール、発券サービス、オンライン限定コンテンツ、会員制サービスへのアクセスを付与できます。ユーティリティNFTの可能性は無限であり、発行者の独創性に応じてカスタマイズ可能です。

急速に拡大するNFTの世界では、多くのNFTが革新的な用途につながる可能性を秘めています。例えばゲーム業界では、ゲーム内コンテンツの収益化や配信、プレイヤーへの所有権や独占権の付与といった斬新な活用方法により、ユーティリティNFTのメリットが活かされています。

7. アイデンティティ(本人認証)

アイデンティティNFTは、固有のデジタルアイデンティティの表明と認証に重点を置いています。アイデンティティの認証において中央集権的な機関への依存を排除することでユーザーのプライバシーを強化し、個人データの管理権限を個人に帰結させます。

ユースケースに基づくその他のNFTカテゴリーには、ビデオ・映画、ドメイン名、ファッション、写真、文学、スポーツなどがあります。NFTの領域は急速に進化しており、新たなユースケースも次々と登場しているため、このリストはすべてを網羅したものではありません。

インタラクティブ性に基づくNFTの分類

NFTは、静的な表現から高度に動的でインタラクティブなデジタルコレクティブルまで、そのインタラクティブ性に基づいて分類できます。

1. 静的NFT

静的NFTは、画像、芸術作品、コレクティブルなど、不変的な特性を持つデジタル資産を表します。このような資産は、ライフサイクルを通して元の姿をそのまま保ちます。CryptoPunksなどがその代表例です。

2. 動的NFT

動的NFTは、外部要因やデータソースの影響を受け、時間と共に変化する特性を持ち、変容するデジタル資産です。例として、ChainlinkのVRF NFTでは、検証可能なランダム性を統合することでプロシージャル(手順的)属性を実現しており、またWorld of Etherのコレクティブルクリーチャーはユーザーと対話し動的に進化する特性を備えています。

3. インタラクティブNFT

インタラクティブNFTは、資産やその特性との直接的なインタラクション(相互的なやり取り)を可能にするデジタル資産で、多くの場合ゲームや仮想環境の中で使用されます。例えば、Axie Infinityのコレクティブルクリーチャーはゲームエコシステム内でバトル行為や繁殖活動を行います。Decentralandの仮想土地区画では、開発やカスタマイズすることで臨場感あふれるデジタル体験が得られます。

トークン規格に基づくNFTの分類

NFTは、トークン規格によって分類できます。

1. ERC-721

ERC-721は広く採用されているEthereumトークン規格で、NFTの作成に特化して設計されています。この規格は、個々に異なるデジタル希少資産の表現を可能にし、Ethereumブロックチェーン上で様々な形態のデジタルおよび現実世界のアイテムの安全な所有、移転、管理を可能にします。

ERC-721ベースのNFTの例としては、仮想世界でのコレクティブルおよび育成ゲームであるCryptoKittyが挙げられます。CryptoKittyはそれぞれ特徴を持ち、外観が異なるデジタルの猫となっています。

2. ERC-1155

ERC-1155は、NFTと代替性トークンの両方を作成するに設計されたEthereumトークン規格です。単一のスマートコントラクト内で複数のトークンタイプに対応するERC-1155は、多種多様なデジタル資産の効率的な管理を可能にします。トランザクションを合理化し、複数のトークン規格の導入と管理に伴う複雑さを軽減します。

ERC-1155トークンの例としては、デジタル資産やゲーム体験を作成、所有、収益化できる仮想世界としてのThe Sandbox(SAND)などがあります。

3. その他のブロックチェーン

Ethereum以外でも、数多くのブロックチェーンが独自のNFT規格を採用し、革新的なユースケースへ手段を提供し、スケーラビリティやコストの問題に対応しています。

注目すべき人気のブロックチェーンには、Flowブロックチェーン、Binance Smart Chain、Polkadotなどがあります。

権利とライセンスに基づくNFTの分類

NFTは、権利とライセンスに基づいていくつかのタイプに分類できます。

1. オープンライセンス

オープンライセンスのNFTは、保有者に広範な権利と権限を付与し、様々なコンテンツをデジタル資産として展示、コピー、修正、再配布できます。主な特徴として、大きな制限や法的な影響を受けることなく、二次的著作物を作成したり、他者と共有したり、様々なプラットフォームでコンテンツを再利用できます。

オープンライセンスは、協調的なアプローチを推進し、NFTエコシステム内の創造性を高めます。例としては、CryptoPunksやBored Ape Yacht Clubなどがあります。

2. クローズドライセンス

クローズドライセンスでは、NFTの使用、配布、改変に厳格な制限を課しています。クローズドライセンスは、主にNFTの権利を原作者または著作権者が保持するもので、明示的な許可なくコンテンツを無断複製、商業利用、改変することを防ぎます。

クローズドライセンスは、知的財産を保護し、NFTの権利、配布、改変を独占的に管理できるように設計されています。有名なクローズドライセンスNFTプロジェクトの例としては、Dapper LabsによるNBA Top Shotが挙げられます。このコレクティブルの所有者は、プラットフォームのエコシステム内でのみで取引でき、商業目的で使用することはできません。

3. 部分ライセンス

部分ライセンスNFTは、バランスの取れたアプローチとなっており、NFT所有者に特定の権利と使用許可を与える一方で、原作者または著作権所有者は一部の独占権を保持するものです。主な特徴としては、限定的な使用や頒布の許可、特定の商業的利用の許可、ある種の改変を許可する一方で、他の改変を禁止していることなどが挙げられます。

このカテゴリーのライセンスは、クリエイターとコレクターの双方の様々なニーズや嗜好に対応し、原作の権利を損なうことなくコラボレーションを促進することを目的としています。

まとめ 

NFTは様々な業界に画期的な応用方法をもたらしており、デジタル時代のデジタル所有権と価値創造を再定義しています。NFTは、ユースケース、インタラクティブ性、トークン規格、ライセンス権など、多くの要素に基づいて分類できます。

様々な種類が存在するNFTは、創造的な表現を永続的に保存する革新的な方法となっており、デジタル所有権を再定義してもいます。NFTのダイナミックな性質は、その変革の可能性を明らかにし、デジタル世界を再構築する力を秘めています。しかし、この技術に潜むリスクを認識することが大切であり、同時にこのテクノロジーはまだまだ黎明期にあります。魅力的あふれるNFTの分野がますますつまびらかれる中、警戒と慎重な対応を忘れないでください。NFTの持つユニークな可能性を引き出し、潜在的な問題の影響を軽減させる上で極めて重要になります。

参考文献

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