QuickSwapの紹介とその仕組み
目次
はじめに
QuickSwapとは?
Polygon (MATIC) とは?
Uniswapではなく、QuickSwapを使用する理由は?
QuickSwapの仕組み
Impermanent Loss(変動損失)とは?
Uniswapの収益獲得方法
QuickSwapの使用方法
QuickSwap (QUICK) トークン
BinanceでのQUICK購入方法
バイナンスでQUICKを売却する方法
まとめ
QuickSwapの紹介とその仕組み
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QuickSwapの紹介とその仕組み

QuickSwapの紹介とその仕組み

中級者
Published Aug 11, 2021Updated Nov 17, 2021
8m

概要

QuickSwapは、Polygon Network上の自律マーケットメイカーです。これはUniswapのコピーとして、同じ流動性プールモデルを採用しています。ユーザーは、トークンのペアを流動性プールに追加し、プールを利用して自分のトークンと交換をした他のユーザーから取引手数料を獲得します。

QuickSwapは、Polygon Networkが提供するスピードと低い手数料により人気を集めています。また、Ethereumブロックチェーンにも対応しており、ERC-20トークンを交換することができます。しかし、変動損失のリスクが常に存在します。

QuickSwapの仮想通貨は「QUICK」と呼ばれています。この通貨はバイナンスで簡単に売買することができます。また、QuickSwapの流動性プールを利用して、他のトークンをQUICKに交換することもできます。


はじめに

QuickSwapのような自律マーケットメイカー (AMM) は、 分散型金融 (DeFi) で非常に人気があります。Uniswapモデルは、様々なブロックチェーンやレイヤー2プラットフォームでは標準的なものとなっています。QuickSwapは、Uniswapと同じ機能を提供していますが、EthereumではなくPolygonネットワークをベースにしています。QuickSwapはUniswapのフォークであるものの、QuickSwap独自の機能によって、ユーザーはQuickSwapに惹きつけられています。


QuickSwapとは?

QuickSwapは、Nick MudgeとSameep SinghaniaがPolygonブロックチェーンプラットフォーム上で開発したUniswapのフォークです。QuickSwapは、ユーザーがトークンを取引する際に自律マーケットメイカー (AMM) モデルを使用して、分散型取引所(DEX)としての機能を提供しています。QuickSwapにはオーダーブックがなく、ユーザーは流動性プールと呼ばれるトークンのプールから取引を行います。
ユーザーは、ERC-20トークンをEthereumからPolygonにブリッジし、流動性プールがある限り、QuickSwapを介してあらゆるペアを取引することができます。誰でもトークンペアを提供することで新しい流動性プールを立ち上げて、他のユーザーから取引手数料を獲得することができます。
QuickSwapの見た目、操作、体験はUniswapとほとんど同じです。ユーザーは、登録やKYC( 本人認証) のプロセスを完了させることなく、自分のウォレットから直接コインを取引することができます。必要なのは、プラットフォームに接続するためのウォレットと、トランザクション手数料を支払うためのMATICです。QuickSwapはオープンソースでもあり、Uniswapから監査されたコードを使用することで、信頼性と安全性を確保しています。


Polygon (MATIC) とは?

Polygon (旧称:MATIC) は、Ethereumと互換性のあるネットワークを構築するためのインフラです。これらのブロックチェーンは、相互に作用することもでき、相互に接続されたブロックチェーンのレイヤー2エコシステムを構築することができます。Polygon Networkは、プルーフ・オブ・ステークのコンセンサスメカニズムで稼働している、プロジェクトの公式サイドチェーンです。
Polygon Networkの人気の秘密は、スケーリングソリューションとしてのスピードと、ガス手数料の安さにあります。トランザクション手数料はMATICトークンで支払われます。Polygonのネットワークは、Ethereum仮想マシンと互換性があるため、開発者は既存のDApps(分散型アプリ)、たとえば Uniswap などを、フォークさせて、このサイドチェーンに乗せることができます。


Uniswapではなく、QuickSwapを使用する理由は?

多くのユーザーがPolygonを好むのは、取引時間が短く、手数料が極めて安いからです。流動性プロバイダーとスワップ利用者は、ERC-20をサポートするPolygon Networkの利点を生かしながら、Uniswapの監査済みコードのセキュリティというメリットを享受することができます。QuickSwapを使用する大きなメリットとしては、Ethereumの高い手数料を避けて、ERC-20トークンをシンプルなブリッジで取引できる点にあります。そのため、QuickSwapは、Ethereumの互換性、使いやすさ、そして手頃な価格のバランスが取れています。


QuickSwapの仕組み

QuickSwapは、AMMモデルを使用して、ユーザーがスワップのためにアクセスできるトークンの流動性プールを作成します。ユーザーは、メイカーやテイカーとして取引をするのではなく、スマートコントラクトとやりとりします。誰でも、同額相当のコインをペアで預けることで、流動性の提供を行えます。

その代わりに、流動性提供者は、プールシェアの証明書として機能するLP (流動性プール) トークンを受け取ります。このLPトークンは、トークンを償還する際にバーンされます。また、第三者に提供して、手数料を常にプールに再投資して、複利化するイールドファーミングに利用することもできます。

QuickSwapのAMM モデルでは、流動性提供者に0.3%の手数料が支払われ、この手数料は提供した流動性に比例して分配されます。トークンの価格は、オーダーブックを通じて決定されるのではなく、コンスタントプロダクトマーケットメイカーと呼ばれる計算式によって決定されます。
ETH/DAIの流動性プールを例に見ていきましょう。ETHをxDAIyと表します。コンスタントプロダクトマーケットメイカーの式では、xyを掛け合わせて、変化しない定数kを作ります。
x * y = k
流動性プールが提供する取引レートは、ここでは1ETH (x) に対して3,000 DAI (y) とです。3,000DAIをプールに供給し、1ETHを取り除くと、DAIの供給量が多くなり、ETHの供給量が少なくなります。これによって、kが一定であるため、ETHの価格が上昇します。つまり、DAIを使用してETHを購入していることになります。より多くのETHがプールから引き出されると、DAIと比較してその価格は上昇します。下のグラフは、2つのトークンの量の関係を示しています。


Impermanent Loss(変動損失)とは?

変動損失は、流動性プールに流動性を提供する誰にとっても起こりうるリスクです。トークンの価格が追加した時と相対的に変化してしまうと、引き出した時のドル換算額が少なくなってしまいます。なお、これは価格が上昇した場合と下落した場合に発生します。この損失は、流動性プールから資金を引き出さない限りは実現しません。

価格が元の水準に戻れば、変動損失は解消されます。また、受け取った手数料が変動損失を上回る場合もあるでしょう。より詳細な説明と変動損失に関する、数学的な考察については、変動損失とは?の記事をご覧ください。


Uniswapの収益獲得方法

QuickSwapは、中央集権取引所とは異なり、ユーザーに手数料を課すことで収益を上げているわけではありません。トランザクション手数料を得るのは、実は流動性プロバイダーです。Uniswapと同様に、流動性プールを利用したスワップには0.3%の手数料が発生します。獲得したトランザクション手数料はいつでも請求でき、再投資も可能です。全体の流動性に占める割合に応じた手数料を受け取ることができます。


QuickSwapの使用方法

QuickSwapは、デスクトップのインターネットブラウザやモバイルデバイスからアクセスできます。QuickSwapを使用する場合は、必ずこちらのquickswap.exchangeリンクを使用してください。QuickSwapの流動性プールの1つから、トランザクション手数料をお支払いして、簡単にコインを交換することができます。
1. デスクトップやモバイルのブラウザからquickswap.exchangeにアクセスしてください。
2. ウォレットを接続してください。デスクトップブラウザの拡張ウォレットか、モバイルウォレットアプリのいずれかを使用する必要があります。MetaMaskTrust WalletはどちらもQuickSwapを使用するためには、適したオプションです。それ以外でも、Polygonネットワークをサポートしているウォレットを利用してください。

3. トークンのスワップを開始するには、[スワップ]タブが表示されていることを確認してください。

4. スワップを希望するトークンと受け取りたいトークンを選択します。この例では、MATICをPBNBにスワップしています。

5. その後、[スワップ]をクリックします。

6. ポップアップウィンドウでトランザクションをプレビューし、ウォレットでリクエストを確認します。


QuickSwap (QUICK) トークン

QUICKは2021年2月に登場したERC-20トークンで、QuickSwapのガバナンストークンとして機能しています。トークンの総供給量の90%は、流動性マイニングを行う人に報酬として分配され、流動性プロバイダーをプラットフォームのステークホルダーに変えます。QuickSwapのガバナンスモデルは、UniswapやPancakeSwap など、他の DeFiプロジェクトと共通しています。QUICKのホルダーは、プラットフォームに新しい機能や変更を加えるための提案を作成し、それに対して投票することができます。


BinanceでのQUICK購入方法

QUICKはBinanceに上場しているトークンです。現在、クレジットカードやデビットカードでQUICKを購入することはできませんが、仮想通貨同士での取引は可能です。BinanceはQUICKに対して、BNBBTCBUSDUSDTのペアを提供しています。


QUICKと交換する仮想通貨をまだ持っていない場合は、バイナンスホームページの[仮想通貨を購入]タブにある[クレジット/デビットカード]のサービスをご利用ください。詳細は、 バイナンスのクレジット/デビットカードでのBitcoinの購入方法に記載のある手順に従ってください。


BUSD、BNB、またはBTCの獲得後、[クラシック]の取引所ページに向かい、左上にある取引を希望するペアを選択します。検索機能を使用して絞り込むことができます。


今回の例では、QUICK/BUSDを使用します。画面の右側に、BUSDで購入する合計金額を入力します。QUICKを最も早く購入する方法は、現物市場での成行注文です。そうすれば、現在の市場価格でQUICKを購入することができます。

最後に、[QUICKw購入]をクリックして、注文を発注し、詳細を確認します。


バイナンスでQUICKを売却する方法

QUICKの売却は、上記のチュートリアルと同じような手順で行われます。QUICKトークンはバイナンス現物ウォレットで管理されている必要があるため、外部ウォレットで管理されている場合は必ず移動させてください。これを行うには、 [フィアットと現物] にアクセスし、[仮想通貨の残高]セクションのQUICKの隣にある[入金]をクリックします。



[クラシック] の取引所ページに移動し、左上にある取引したいペアを選択します。検索機能を使って絞り込むことができます。この例では、「QUICK/BUSD」を検索してみます。


一番手っ取り早いのは、成行注文でQUICKを現在の市場価格で売却することです。画面右側の[現物]タブで、注文タイプに[マーケット]が選択されていることを確認します。売却を希望するQUICKの量を入力し、[Quickの売却]ボタンをクリックしてください。


まとめ

QuickSwapは、トークンを分散して取引するための別の選択肢を提供します。PolygonアドレスといくらかのMATICトークンがあれば、Uniswapや他のEthereumネットワークのAMMに比べて、ERC-20トークンを安く、早く取引することができます。しかし、この魅力的な機能は時限的なものかもしれません。Ethereum 2.0のリリースが近づいており、リリース後はQuickSwapは手数料やスピードでの競争力を失うかもしれません。