分散型アプリケーション(dApp)
分散型アプリケーション(dApp)は、透明性および安全性がより高く、インクルーシブなシステム構築を目指し、ブロックチェーン技術に基づいて開発されたアプリケーションです。従来のアプリケーションは一般的に、企業や組織などの中央管理組織によって運営されています。一方、dAppsは
ブロックチェーン上で動作し、ブロックチェーンのノードの共同運営と
スマートコントラクトに組み込まれた規則に基づき、自律的に運用されます。
dAppsでは、自分のデータの利用のされ方や共有のされ方について個人により大きな発言権が得られ、利用者のデータを収益化することが多い中央集権的な組織への依存を減らせます。暗号資産ウォレットをdAppsに接続するだけで、面倒な登録手続きや個人情報の提供なく、取引やその他の機能をすぐに利用できます。
dAppsはまた、オープンソースによる開発とコミュニティ参加を奨励しています。利用者は、プラットフォームの方向性に対してより積極的に関与できます。dAppsは、利用者や開発者にアプリケーションのコード、ガバナンス、意思決定プロセスへの貢献を呼びかけ、コラボレーションとイノベーションを促進します。
dAppsの一般的な例を3つ紹介します。
分散型金融(DeFi)
DeFi dAppsは、利用者は銀行などの従来の仲介業者を介さずに金融サービスにアクセスできます。暗号資産の貸し借り、取引、利子の獲得が可能になります。DeFi dAppsは、従来の銀行サービスから排除されてきた人々に対して、金融システム利用の機会をもたらします。
ゲーミング
dAppsは、分散化された透明性の高い
ゲーミング体験を実現しており、ゲーム領域での利用が増加しています。これらのdAppsでは、プレイヤーはゲーム内資産を所有、取引したり、証明可能な公正なコンテストに参加したり、暗号資産の形で報酬を得ることもできます。
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