Tether (USDT) とは?
目次
はじめに
Tether (USDT) とは?
Tether (USDT) の仕組み
Tether (USDT) が重要な理由
Tether (USDT) ユースケース
Tether (USDT)の保管方法
Tether以外の仮想通貨
まとめ
Tether (USDT) とは?
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Tether (USDT) とは?

Tether (USDT) とは?

初心者
公開済 Dec 21, 2020更新済 Jun 4, 2022
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概要

Tether (USDT) は現在最も人気のあるステーブルコインの1つです。Tetherは米ドルと1対1で価格を維持するように設計されています。このコインは様々なブロックチェーン上にあり、過去数年で取引高と流動性が大幅に増加しました。

他のステーブルコインと同様に、USDTはBTCや他の仮想通貨によくある市場の変動を避けることができるため、仮想通貨の取引に有用です。また、ステーブルコインを使用することで、仮想通貨とフィアット間のコンバートにかかる余分なコストや遅延をなくすことができます。


はじめに

Tetherは、仮想通貨のエコシステムの重要な部分を担っています。2020年12月現在、Tetherは時価総額約$200億で、Bitcoin、Ethereum、XRPに次ぐ世界第4位の仮想通貨に位置づけられています。また、1日の取引量が最も多いコインとしてランクインすることも多く、Bitcoinを凌ぐこともあります。

この記事では、Tetherとは何か、そしてなぜ便利なのかを説明していきます。


Tether (USDT) とは?

Tether (USDT) は、世界初のステーブルコイン (フィアットの価値を模倣する仮想通貨) です。もともとは、Bitcoin投資家のBrock Pierce氏、起業家のReeve Collins氏、ソフトウェア開発者のCraig Sellers氏がRealcoinという名前で2014年に発表したものです。
当初、USDTはOmni Layerを通じてBitcoinプロトコル上で発行されていましたが、その後は他のブロックチェーンにも移行しています。実際、下のグラフを見ればわかるように、その供給量の大半はERC20トークンとしてEthereum上に存在します。他にもTRON、EOS、Algorand、Solana、OMG Networkなど、複数のブロックチェーンで発行されています。



Tetherは、世界の多くの最先端の仮想通貨の多くと同様に、成功と物議を醸してきました。

特に初期の頃は、USDTの価格の変動は大きかったため、時には1 USDT = $1.2になることさえありました。しかし、2019年初頭からUSDTの値動きは小さくなってきました。これは、取引高の順調な増加と仮想通貨市場の全体的な進歩のおかげと考えられています。



Tether (USDT) の仕組み

ステーブルコインのユーティリティは、Bitcoinのような仮想通貨とは対照的に、相対的な安定性にあります。ステーブルコインとして、Tetherの魅力は法定通貨とペッグしていることです。USDTは元々は正確に米ドルにペッグされていたと言われており、流通しているUSDTごとに$1を保有していました。

Tether社のオリジナルホワイトペーパーにあるように:

発行されたTetherは、香港に拠点を置くTether社が預託している対応するフィアットによって、1対1の比率 (すなわち、1 USDT = $1) で裏付けされています。

Tetherの当初の1対1の資産はUSDでしたが、他の現実世界の現金同等物、資産、貸付債権と担保を保有するように変化しています。

以下のUSDT/USDチャートをご覧頂ければわかるように、このコインは (一般的には) 米ドルと1対1のレートで安定して取引されています。しかしながら、重要な市場イベントが、その価格に影響を与える可能性があります。


Tether (USDT) が重要な理由

Tetherは仮想通貨とフィアットの間のギャップを埋めます。Tetherは投資家に、他の仮想通貨の値動きに影響されることなく、米ドルとの1対1での価値の取引を行うための簡単な方法を提供します。

この安定性を提供することで、投資家は法定通貨とほぼ同じ価値のデジタル資産を保有でき、さらにその資産は仮想通貨市場において、他のコインと簡単にトレードすることもできます。Tetherの重要な機能によって、このコインは一般的になりましたが、リスクがないわけではありません。

主な機能

  • 1対1レート (USD : USDT)
  • 安定性 (米ドルが安定していると考えられる限り)
  • 様々なブロックチェーンで利用可能
  • これまでの仮想通貨と比べて、異なるユースケース


Tether (USDT) ユースケース

市場の安定性への迅速なアクセス

Bitcoinや他の仮想通貨の価格が急速に下落している場合、キャッシュアウトしようとするのではなく、USDTに素早くトレードすることができます。


取引所間での資金の簡単な移動

Tetherを使用すれば、取引所間の資金移動が非常に速くなります。これは、他のコインとのアービトラージ取引にも有効です。


仮想通貨専用取引所における取引

法定通貨での入出金に対応していないけれども、USDTのトレードはできる取引所もあります。最初にTetherを取得することで、メインの取引資金をBTC(または他の仮想通貨)にしたことによる価格の値動きを気にすることなく、これらの取引所で取引を行うことができます。


FX(外国為替)スタイルの取引

USDTはUSDにペッグされているため、USDに対して価値が高いときに現地通貨 (非US) をUSDTに交換することで、外国為替スタイルの取引を行うことができます。そして、現地通貨が下落したときに現地通貨にキャッシュアウトしたり、他の資産に交換したりすることができます。


Tether (USDT)の保管方法

バイナンスや他の仮想通貨取引所とは別に、さまざまな 仮想通貨ウォレットにUSDTを保管することができます。これには、ウェブおよびモバイルウォレット (Trust Walletなど) 、あるいはサードパーティのソフトウェアウォレットを介したコールドストレージ・ハードウェア・ウォレット (Ledgerなど) が含まれます。

USDTは様々なブロックチェーン上で発行されているので、移動させる場合は同じネットワークで行っているか確認してください。

例えば、Binance USDTの出金ページに移動すると、5種類のネットワークへの送金オプションがあります: Binance Chain (BEP2)、Binance Smart Chain (BEP20)、 Ethereum (ERC20)、Tether (OMNI)、Tron (TRC20)。

バイナンス上のUSDT振替用のネットワークオプション


間違ったネットワークを選択した場合、資金を失う可能性があるので慎重に選択してください。例えば、Omni USDTをERC20のUSDTアドレスに送金した場合、移動させようとした資金を失うことになるでしょう。

2020年12月時点では、Ledgerがサポートしているのは、ERC20のUSDTのみである点に注意してください。つまり、Bitcoinブロックチェーン (Omni Layer) 上のUSDTは、Ledgerハードウェアウォレットに振替することはできないということです。


Tether以外の仮想通貨

USDT以外に、Tetherは以下のようなステーブルコインを発行しています。

  • EURT: ユーロにペッグされたTetherコイン
  • CNHT: 中国元にペッグされたTetherコイン
  • XAUT: 金にペッグされたTetherコイン


Tetherの透明性ページでは、各コインがさまざまなブロックチェーン上でどれだけ流通しているかを確認することができます。


まとめ

ステーブルコインは、トレーダーがフィアットと仮想通貨の間で何度もコンバートする必要性を減少するため、仮想通貨取引の世界に多くの利便性をもたらしました。そのため、USDTは仮想通貨取引に便利な資産となっています。

準備金に関しては様々な疑惑がありますが、過去数年間の取引高はTetherがステーブルコインとして機能しており、市場が信用していることを示しています。USDT以外であれば、BUSD、USDC、TUSD、そしてPAXなどがステーブルコインとしての選択肢となります。