NEAR Protocol (NEAR) とは?
目次
はじめに
NEAR Protocolとは?
NEAR Protocolの仕組み
Nightshadeシャーディング
レインボーブリッジ
Aurora
NEARトークンとは?
バイナンスでNEARを購入する方法
まとめ
NEAR Protocol (NEAR) とは?
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NEAR Protocol (NEAR) とは?

NEAR Protocol (NEAR) とは?

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公開済 Mar 9, 2022更新済 Jul 29, 2022
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概要

NEAR Protocolは、独自のシャーディング技術「Nightshade」を用いてスケーラビリティを実現したレイヤー1ブロックチェーンです。分散型アプリケーション (DApp) をホストするための分散型クラウド基盤として2020年に登場しました。

NEARは、Rainbow BridgeとAuroraというレイヤー2ソリューションを通じて、クロスチェーンの相互運用性を提供しています。ユーザーは、ERC-20トークンやアセットをEthereumブロックチェーンからNEAR Protocolネットワークにブリッジすることで、より高いスループットと低いトランザクション手数料というメリットを享受することができます。

NEARは、NEAR Protocolのネイティブトークンです。このトークンはトランザクション手数料やデータ保存料のお支払いに使用されます。また、NEARトークン保有者は、NEARウォレットにトークンをステーキングして報酬を受け取ったり、ガバナンス提案の投票に使用したりすることができます。


はじめに

仮想通貨やブロックチェーン技術が普及するにつれ、BitcoinやEthereumなどのネットワークは、需要の増加に伴い、スケーラビリティの課題に直面するようになりました。分散型アプリケーションやNFT (非代替トークン) への関心が高まる中、Ethereumブロックチェーンでは特にこうした課題が顕著になっています。Ethereumは、トラフィックが多いためにガス手数料やトランザクションコストの上昇に直面することが多く、多くのユーザーや開発者にとって意欲をそぐものとなっています。

ブロックチェーンネットワークのさまざまなスケーリングソリューションを模索しているチームがいくつかある中で、NEAR Protocol (NEAR) チームはシャーディングによる限界への対応に力を入れています。


NEAR Protocolとは?

NEARプロトコルは、レイヤー1のブロックチェーンで、シャーディング技術によって、高いスケーラビリティを実現します。NEARはスマートコントラクトを使用しています。また、ネットワークの安全性を確保するためにProof of Stake (PoS) コンセンサスメカニズムを採用しています。NEAR Collectiveによって構築されたNEAR Protocolは、2020年にAlex Skidanov氏とIlia Polosukhin氏によって共同設立されました。このプロジェクトは、分散型アプリケーション (DApp) をホスティングするためのコミュニティが運営するクラウド基盤として開発されています。

NEARプラットフォームには、開発者がDAppを構築するための様々なプログラミングツールや言語、クロスチェーン機能を持つスマートコントラクトが搭載されています。このプラットフォームは、オンボーディングプロセスを簡素化し、暗号化されたウォレットアドレスではなく、人間が読み取れるアカウント名を採用しているのが特徴です。PoSブロックチェーンであるNEARは、カーボンニュートラルであることから、2021年に「Climate Neutral Product Label」を受賞しています。


NEAR Protocolの仕組み

Ethereum、EOS、Polkadotなど、他のスマートコントラクト対応のブロックチェーンに対抗するため、NEARはそのエコシステムにこれから紹介する機能を実装し、パフォーマンスを高めています。


Nightshadeシャーディング

Nightshadeは、NEARブロックチェーンのコア技術です。これは、データをより効率的に処理するためのシャーディング技術です。シャーディングとは、トランザクションを処理する作業を多くのバリデータノードに分割することです。こうすることで、各ノードはネットワークのトランザクションのほんの一部しか処理しなくなり、より多くの1秒当たりのトランザクション処理数 (TPS) の実現を可能にします。

NEARでは、Nightshadeがブロックプロデューサーとバリデーターを利用し、複数のシャードでトランザクションデータを並行して処理します。各シャードは次のブロックの何分の一かを発行します。それぞれの分数をチャンクと呼びます。その後、これらのチャンクは処理され、NEAR Protocolブロックチェーンに保存され、含まれるトランザクションをファイナライズします。

理論的には、NEARはNightshadeによって、パフォーマンスに影響を与えることなく、1秒間に数百万件のトランザクションを処理することができるかもしれません。シャーディングでは、ネットワークの状態に応じて、ネットワークトラフィックやリソースの使用状況に合わせて、動的にシャードを分割・統合します。ネットワークが大容量になると、ノードの数が増えます。これによって、全体的な効率性を保ちつつ、トランザクション手数料を低く抑えることができます。

他のPoSネットワークとは異なり、バリデータは出資額の大小で次のブロックを競うことはありません。NEARでは、バリデーターの選定にTPoS (Thresholded Proof of Stake) と呼ばれる選定方法を採用しています。TPoSはオークションと似ており、多数の潜在的バリデーターが、署名されたトランザクションを通じて、どれだけのNEARトークンをステークするか表明します。そして、TPoSは各エポック(通常、12時間間隔)でバリデーターになるための最低閾値を決定します。その閾値以上にステークする意思を表示した潜在的バリデーターは、ステークした枚数に比例して、バリデーターとして選ばれるチャンスがあります。


レインボーブリッジ

レインボーブリッジはNEAR上のアプリケーションで、EthereumとNEARのブロックチェーン間でERC-20トークン、ステーブルコイン、ラップドトークン、さらにはNFTの転送を可能にします。これにより、開発者やユーザーは、NEAR Protocolの高いスループットと低い手数料を利用することができます。

レインボーブリッジは完全なパーミッションレス、分散型です。トークンをブリッジするために、ユーザーはMetaMaskや他のWeb3ウォレットから直接ERC-20アセットをNEARウォレットに送ることができますし、その逆も可能です。そのためには、まず、トークンをEthereumのスマートコントラクトに預ける必要があります。ネットワーク間での直接的なトークン譲渡は不可能なため、トークンはロックされ、Ethereum上での流通が停止します。新しいトークンは、元のトークンを表すためにNEAR上に作成されます。このようにして、トークンの総流通量は、両方のブロックチェーンで一定に保たれます。

ほとんどの場合、NEARでのトランザクションはは1-2秒で承認され、そのためのコストは$1以下です。しかし、ユーザーがトークンをEthereumに戻したい場合、その手続きにはコストがかかり、時間もかかる可能性があります。最終的な値は、現在のEthereumのトラフィック量やガス手数料に依存することになります。


Aurora

Auroraは、NEAR Protocolブロックチェーン上のレイヤー2ソリューションです。Auroraは開発者が、ユーザーにとってトランザクションコストの低いEthereum互換のプラットフォームでアプリをデプロイできるようにすることを目的としています。NEARによると、Auroraは1秒間に数千件のトランザクションをホストすることができ、ブロックの承認時間はわずか約2秒です。

Auroraは、Aurora EngineとAurora Bridgeの2つで構成されています。Aurora EngineはNEAR Protocol上のEthereum仮想マシン (EVM) です。これは、Ethereumと互換性があり、Ethereumエコシステムで利用できるすべてのツールをサポートすることを意味します。これにより、開発者はDAppを書き換えたり、新しい開発ツールの使い方を学んだりすることなく、簡単にNEARを使い始めることができます。また、Auroraブリッジ (レインボーブリッジと同じ技術) を使用して、EthereumとNEARプロトコルのブロックチェーン間でスマートコントラクトやERC-20トークンをシームレスにブリッジすることができます。また、ユーザーはAurora上でETHを使用してトランザクション手数料をお支払いすることができます。


NEARトークンとは?

NEAR Protocol (NEAR) は、NEARエコシステムのネイティブトークンです。ERC-20トークンで、最大発行枚数は10億枚です。NEARは、ネットワーク上でのトランザクション手数料やストレージ費用のお支払いに利用することができます。また、スマートコントラクトの開発者は、そのコントラクトが生み出すトランザクション手数料の一部を受け取ることができます。NEARの希少性を保つため、残りのトランザクション手数料はバーンされます。

トークン保有者は、NEARウォレットでステーキングを行い、報酬を得ることも可能です。ウォレットでNEARをステークすることで、バリデーションノードの役割を担うことで、NEARの総供給量の4.5%に相当する報酬を得ています。また、プラットフォームや製品に関する決定事項への投票や提案の提出など、NEARネットワークのガバナンスに参加することができます。


バイナンスでNEARを購入する方法

NEAR Protocol (NEAR) は、バイナンスなどの仮想通貨取引所で購入することができます .

1. バイナンスのアカウントにログインし、[Trade] をクリックします。[Classic] または [Advanced] のいずれかのトレードインターフェースを選択します。

2. [BTC/USDT] をクリックし、検索バーを開きます。「NEAR」と入力すると、利用可能な取引ペアが表示されます。この例では、NEAR/BUSDの取引ペアを利用していきます。

3. 右の [Spot] ボックスで、購入するNEARの枚数を入力します。様々な種類の注文方法を活用することができます。成行注文など注文の種類を選択し、[Buy NEAR] をクリックします。そうしたら、購入したNEARトークンが現物ウォレットに入金されます。


まとめ

ブロックチェーンが普及するにつれ、トランザクションコストの削減とスループットの向上を実現するプラットフォームが主流となり、重要な役割を果たすと思われます。NEARのスケーリングソリューションは、より効率的なDeFiプロダクトや分散型アプリケーション (DApp) の構築を目指す開発者にとって魅力的です。NEARのロードマップには、シャーディングのさらなる開発とレイヤー2クロスチェーンソリューションが含まれており、このブロックチェーンをさらに拡張し、最終的に開発者とエンドユーザーの利益につなげることを目指しています。