Defi App(HOME)とは

Defi App(HOME)とは

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更新済 Jun 17, 2025
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要点

  • Defi Appは、初心者ユーザーとベテランユーザーの両方のDeFi体験を簡素化するように設計された、モジュール型のDeFiプラットフォームです。

  • これにより、ユーザーはウォレットの管理、スワップの作成、ガス代や複雑な設定を伴わずに多様なブロックチェーンを使用できるようになります。

  • 同プラットフォームのネイティブトークンであるHOMEは、同エコシステムを支える存在であり、トランザクション手数料の抽象化、ガバナンス権限、ユーザー報酬の提供に用いられています。

  • Defi Appは、ソラナ、イーサリアム、その他のEthereum仮想マシン(EVM)と互換性のあるブロックチェーン上で動作します。

DeFi-App-HomeのCTA

はじめに

DeFiプロダクトが仲介者なしに金融サービスを提供できる一方、複雑なインターフェース、技術的障壁、断片化されたエコシステムのために、一般的なユーザーが同プロダクトにアクセスできないケースが多々あります。

Defi Appは、特に新規ユーザーに対し、DeFiを簡単かつストレスなく使用できるものにするために構築されました。同アプリでは、表から見えない部分で多くの技術的な処理を行うため、ユーザーは実行したい活動(トークンの交換、利回りの獲得、その仕組みの理解など)に集中できます。

DeFiの課題

DeFiにはすでに長い歴史があるものの、そこには依然として参入障壁があると言えます。

  • 複雑なユーザーエクスペリエンス:大抵のDeFiプラットフォームでは、ユーザーが暗号資産ウォレット、ガス代支払い用トークン、ブリッジを管理する必要があるため、特に初心者ユーザーにとってこれが負担になる可能性があります。

  • 断片化:ユーザーはトランザクションを完了して目標を完了するために、各ネットワーク、アプリ、プラットフォーム間を移動する必要があるケースがよくあります。

  • ユーザーに起因するエラーのリスク:ユーザーによる一般的なエラー(シードフレーズの紛失、誤ったアドレスへのトークンの送信、トークンのスワップミスなど)は、永久的な損失につながります。

  • 中央集権型取引所のリスク:中央集権型プラットフォームの利用は通常、自身の資産に対する支配権を放棄したことを意味し、分散化の精神と相反します。

Defi Appでは、より統合・抽象化されたユーザーエクスペリエンスの提供により、こうした課題を解決することを目指しています。

Defi Appの概要

Defi Appは、完全な初心者ユーザーからベテランユーザーに至るまで、すべてのユーザーにとって暗号資産の操作を簡単かつ混乱のないものにすることを目指すDeFiプラットフォームです。同アプリでは、ウォレットの作成、各ブロックチェーン間での資金移動および取引を1つの場所で行えます。

Defi Appの仕組み

Defi Appの中核となるスマートコントラクトアカウント抽象化により、ノンカストディアルウォレットの作成、トランザクション実行の委任、HOMEトークンを用いたガス代の支払いが可能となります。

1. 簡単なウォレット設定

Defi Appに登録すると、2種類のウォレット(Ethereum仮想マシン(EVM)チェーンとソラナチェーン)が自動的に作成されます。つまり、拡張機能のインストールやシードフレーズのメモを行わずとも、すぐに使用を開始できます。また、複数のウォレットをまとめて一箇所で管理できるため、ウォレットの切り替え操作も簡単にできます。

2. クロスチェーンの互換性

Defi Appを使用すると、ブリッジやラップドトークンの仕組みを理解せずとも、異なるブロックチェーン間でトークンを移動およびスワップできます。同アプリでは、表から見えない部分ですべての技術的な処理を行うため、技術的な手順について心配する必要はありません。

3. ガス代無料

DeFiの主な参入障壁の1つとして、トランザクションを完了するために、ガス代支払い用の各種トークン(例:イーサリアム用のETH、ソラナ用のSOL)残高を保持する必要があることが挙げられます。Defi Appでは、ガス代の抽象化を通してこの課題に対処しています。

ユーザーは、同プラットフォームのネイティブトークンであるHOME単体を用いてトランザクションを実行できます。一方、同プロトコルがバックグラウンドでガス代の支払いを処理します。

4. 法定通貨の統合

Defi Appでは、暗号資産分野に対する資金の入出金を簡単に行えます。現物の貨幣を使用した暗号資産の購入や、同アプリから銀行口座へ直接出金できます。これにより、従来型金融とDeFi間のギャップが縮まります。

HOMEトークン

HOMEトークンは、Defi Appエコシステムのネイティブユーティリティトークンです。同トークンは、以下をはじめとする複数の役割を担っています。

1. ガス代の抽象化

Defi Appでは、ETHまたはSOLを使用してトランザクション手数料を支払う代わりに、HOMEを使用します。ウォレットにHOMEのみを保有している場合でも、同アプリではバックグラウンドですべての処理を行うため、トランザクションが確実に実行されます。

2. XPシステム

同アプリには、XPと呼ばれる一種のポイントシステムが備わっています。トークンのスワップまたは資金の入金などの操作により、XPを獲得できます。このXPは、将来のエアドロップの対象者の選定基準やその他の報酬のアンロックに用いられます。

3. ステーキングと報酬

HOMEトークンのステーキング参加者は、ボーナストークンやXPブーストを含むプラットフォーム報酬の配布対象となります。ステーキング期間が長いほど、獲得できるXPも増えます。

4. ガバナンス

HOMEトークンのステーキングにより、ユーザーにガバナンス権限が付与され、以下の内容に対して投票を行えるようになります。

  • ステーキング報酬またはその他の収益分配モデル

  • 将来的な開発の優先順位

  • プロトコルの統合

同プロトコル自体もHOMEトークンの購入とステーキングでき、これを通して同プラットフォーム内における統合を進め、認知度を高めることができます。

Defi App(HOME)のバイナンスHODLerエアドロップ

2025年6月12日、バイナンスはバイナンスHODLerエアドロッププログラムの22番目のプロジェクトとしてHOMEを発表しました。6月6日~9日の対象期間中にSimple Earn商品またはオンチェーン・イールド商品にBNBを預けたユーザーが、HOMEエアドロップ配布対象となりました。このプログラムには合計2億HOMEトークンが割り当てられ、トークン供給全体の2%を占めることとなりました。

HOMEは、シードタグ付きで上場しており、USDT、USDC、BNB、FDUSD、TRYとのペアで取引できます。

まとめ

Defi Appでは、DeFi操作時の手間を省き、誰もが使いやすいものにすることを目指しています。また、同アプリでは、ガス代、ウォレットの設定、クロスチェーンスワップなどをバックグラウンドで処理することにより、暗号資産の使用に関する参入障壁を下げています。

他の暗号資産プロジェクトと同様、ユーザーは自身による調査を実施し、関連するリスクを理解した上で、プラットフォームまたはそのネイティブトークンと向き合う必要があります。

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