OCO注文とは?
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OCO注文とは?

OCO注文とは?

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公開済 Aug 22, 2019更新済 Mar 21, 2025
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免責事項:この記事は、学習目的でのみ提供しています。バイナンスを通じて提供される情報は、投資や取引に関する助言や推奨ではありません。バイナンスは、お客様の投資判断に対して責任を負いません。金銭的なリスクを取る前に、専門家のアドバイスを受けてください。こちらで紹介しているプロダクトは、お住まいの地域ではご利用いただけない場合があります。

要点

  • ワン・キャンセル・ジ・アザー」(OCO)注文では、2つの注文を同時に発注できます。1つが約定すると、もう1つの注文は自動的にキャンセルされます。

  • OCO注文を効果的に利用するには、指値注文、ストップリミット注文、および一般的な注文の条件設定を理解することが大切です。

  • OCO注文は、利益を確定し、リスクを限定し、ポジションのエントリーとエグジットを自動化することで、取引をより柔軟で安全なものにします。

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備考:この記事を読む前に、指値注文ストップリミット注文の記事をお読みになり、内容を理解しておくことを強くお勧めします。

OCO注文とは?

OCO、または「ワン・キャンセル・ジ・アザー」注文では、2つの注文を同時に発注できます。具体的には、指値注文とストップリミット注文を同時に発注することになります。ただし、執行されるのは2つのうち1つのみになります。

つまり、一方の注文が一部または完全に約定すると、残りの注文は自動的にキャンセルされます。一方の注文を手動でキャンセルすると、もう一方の注文もキャンセルされます。

バイナンスでは、このOCO注文を自動取引の基本形態として利用できます。この機能を利用すると、2つの指値注文を同時に発注でき、一定水準で利益を確定、または損失を最小限に抑える注文を同時に発注できます。

OCO注文の方法

バイナンスのアカウントにログインすると、以下の取引画面が表示されます。ドロップダウンメニューから「OCO」を選択します。

OCO注文

バイナンスでは、OCO注文は買い注文と売り注文のペアとして発注できます。OCO注文の詳細は、「i」マークをクリックすると表示されます。

バイナンスOCO注文

OCOを選択すると、新しい取引画面が表示されます。この取引画面で指値注文とストップリミット注文を同時に設定できます。

OCO注文の発注後に下までスクロールすると、未約定注文欄で両方の注文の詳細を確認できます。

指値注文

指値注文は、特定の価格で資産を売買する注文です。指値注文はオーダーブックに表示され、設定価格かそれより有利な価格でのみ執行されます。

ストップリミット注文

この注文では、以下の2つの段階で注文が実行されます。

  • ストップ:ストップリミット注文がトリガーされる価格(例:553.34 USDT)。バイナンスのOCO注文画面では、ストップロス(またはSLトリガー)と表示される

  • リミット:ストップがトリガーされた後、指値(リミット)注文で実際に発注される価格(例:553.24 USDT)。バイナンスのOCO注文画面では、SLリミットと表示される

数量:注文サイズ(例:5 BNB)を指します。

合計:注文の合計額を指します。

バイナンスOCO注文インターフェース

OCO注文の条件設定

売り注文の場合:

ロングポジションを建てている場合、ストップ価格を主要サポート(支持)レベルより少し下に設定すれば、損失を最小限に抑えられます。価格が下落すると、ストップロス注文がトリガーされます。サポート(支持)レベルは買い注文が入りやすい水準で、セーフティネットのように機能し、この水準は過去の値動きから判断されます。

サポート(支持)レベル

約定されやすくするには、以下の例(SLトリガーは553.34、SLリミットは553.24)にあるように、リミット(指値)価格(SLリミット)ストップ価格より少し下に設定します。SLリミットがSLトリガーより上、またはSLトリガーと同じに設定されている場合、価格が急落した場合、注文が未約定のままの状態になる可能性が高くなります。

バイナンスOCO売り注文

買い注文の場合:

ショートポジションを建てている場合、ストップロス買い注文を利用し、ストップ価格を主要なレジスタンス(抵抗)レベルより少し上に設定すれば、損失を最小限に抑えられます。価格がレジスタンス(抵抗)レベルを上回った場合、ストップロス買い注文がトリガーされます。

サポート(支持)レベルと対照的に、レジスタンス(抵抗)レベルは売り注文が入りやすい水準です。ショートポジションの場合、レジスタンス(抵抗)レベルはセーフティネットのように機能し、その水準は過去の値動きから判断されます

レジスタンス(抵抗)レベル

約定されやすくするには、指値価格(SLリミット)をストップ価格より少し上に設定します。SLリミットがSLトリガーより下、またはSLトリガーと同じに設定されている場合、価格が急騰した場合、注文が未約定のままの状態になる可能性が高くなります。

OCO注文の実例

BNB/USDT取引ペアの価格範囲を以下に示します。上部の白線は$590前後のレジスタンス(抵抗)レベル、下の白線は$560付近のサポート(支持)レベルです。

OCO注文例

次に、この価格範囲でロングのポジションを建てるとします。この時点での価格は$577.46です。サポートレベル(下部の白い線)に近い、より最適なエントリーポイントで待つことにします。希望のエントリー価格を$562.91に設定するとします。

価格が希望のエントリー価格まで下落しなければ、取引は執行されません。エントリー価格まで下落した場合、目標売却価格を$589.52、ストップロスを$553.34に設定してエントリーします。

実際のOCO注文例

価格が青い矢印に進んだ場合、ストップロス注文がトリガー($553.34)され、取引結果は損失となって手仕舞われます。価格が黄色の矢印に進んだ場合、取引では利益が発生して手仕舞われます($562.91でエントリー、$589.52でテイクプロフィット)。

この例では、OCO注文はすべての可能性を網羅することになり、価格が予想通りに動けば確実にテイクプロフィットし、値動きが予想に反した場合は損失を制限できます。

OCO買い注文

この例では、ストップ価格は553.34 USDT(トリガー価格)で、SLリミットは553.24 USDT(注文が発注される価格)です。つまり、価格が553.34に達するか下回るとストップリミット注文がトリガーし、指値売り注文が553.24 USDTで発注されます。価格が急落し、553.24を大きく下回る場合、指値注文が約定しないリスクがあります。

簡単に言えば、BNB / USDTが553.34まで下落すれば553.24で指値売り注文が発注されることになります。

まとめ

OCO注文は、バイナンスでよりセキュアで柔軟な取引が実現する、シンプルかつ強力なツールです。この特定の注文タイプは、利益確定やリスクの限定、さらにはポジションのエントリーやエグジット設定にも利用できます。一方で、OCO注文を利用する前に、指値注文とストップリミット注文についてしっかりと理解することが重要になります。この知識があれば、より自信を持って取引に臨めるでしょう。

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