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分散型インデックス

分散型インデックス

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分散型インデックス(別称:分散型取引所インデックス)は、分散型取引所(DEX)で取引される複数の暗号資産またはデジタル資産のパフォーマンスと連動した金融商品を指します。同インデックスは、単一の暗号資産への投資に関連するリスクを軽減する一方、投資家に暗号資産市場全体のエクスポージャーを提供できるように設計されています。

分散型インデックスの上場投資信託(ETF)との違い

銀行または金融機関などの中央集権型機関が管理する上場投資信託(ETF)とは異なり、分散型インデックスは、スマートコントラクトまたはブロックチェーンネットワークにより管理されます。つまり、インデックスは分散性を持ち、単一の機関により管理されていないことになります。この仕組みにより、市場操作のリスクを最低限に抑えながら、透明性・安全性を強化できます。
分散型インデックスとETFの相違点として、同インデックスはETFで一般的に取り扱われている企業株ではなく、暗号資産とデジタル資産のバスケットにより構成されている点が挙げられます。分散型インデックスの資産は、一定の基準(時価総額流動性、取引量など)に基づき選定されます。同インデックスのパフォーマンスは、バスケット内資産の加重平均価格に基づき計算されます。

投資家は、従来型のインデックスファンドと同様に分散型インデックスを売買できます。ただし、分散型インデックス株式は、中央集権型機関ではなく分散型取引所(DEX)で取引されます。

分散型インデックスのメリット

分散型インデックスの主なメリットの1つとして、投資家に対し、暗号資産またはデジタル資産から構成される分散型ポートフォリオがもたらすエクスポージャーを提供できることが挙げられます。分散型インデックスでは、ある資産で損失が発生した場合でも別の資産の利益により相殺される可能性があるため、単一の資産への投資に関連するリスクを軽減できます。また、分散型インデックスでは、個別の購入・取引が難しい資産へのエクスポージャーを提供できます。

分散型インデックスの別のメリットとして、従来型のインデックスと比較した際の透明性と安全性が高いことが挙げられます。ブロックチェーンネットワーク上のスマートコントラクトで分散型インデックスを管理するため、すべてのトランザクションは誰でもアクセス可能な公開台帳に記録されます。これにより、投資家に対する同インデックスのパフォーマンスと管理に関する信頼性が高まります。

分散型インデックスの制限

分散型インデックスは、比較的新しく発展途上にある金融商品です。このため、同商品には、関連する課題やリスクが伴います。同インデックスに関する情報が不明瞭な場合、その信頼性と品質の判断が難しくなる可能性があるため、規制と監視を整備する必要性がある点が課題の1つと言えます。また、暗号資産市場におけるボラティリティにより、同インデックス価格に大幅な変動が生じる可能性があり、これにより投資家の収益が影響を受けるおそれがあります。

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