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外生変数

外生変数

初心者

外生変数の概要

外生変数とは、経済モデル内の他の変数から独立した同モデル内の変数を指します。このように、外生変数は経済モデル外で決定され、外的要因としてモデルに影響を与えます。つまり、外生変数は経済モデルに影響を与えるものの、その内部力学からの影響は受けません。

外生変数の仕組み

外生変数は、固定され独立した値であると考えられており、経済モデルから導かれる結果に影響を与え得る外的要因を解釈しやすくなります。

経済における単純な需要と供給モデル(買い手と売り手の行動により商品価格が決定されるモデル)について考えてみます。これに関連して、生産に用いられる原材料価格も経済モデルおよび商品価格に影響を与える可能性があります。このため、原材料価格は外生変数とみなされます。例えば、新しい規制により原材料価格が上昇すると、これにより生産コストが高騰し、供給曲線に影響が出る場合があります。外的要因である原材料価格が高騰すると、同モデルの結果に変化が生じます。
別の例として、ある国におけるGDPについて考えてみます。対外貿易政策上の変更や自然災害などの要因が、外生変数となり得ます。例えば、大型のハリケーンは、国の経済生産、ひいてはGDPに影響を与える外生変数となります。

暗号資産における外生変数

暗号資産市場における規制環境の変化は、主要な外生変数として考えられます。政府は暗号資産に対するスタンスを定期的に変更しており、これにより同市場が影響を受けるおそれのある規制上の変更につながっています。例えば、主要経済国における暗号資産規制上の変更により、暗号資産市場に悪影響が生じる可能性があります。

暗号資産における別の外生変数には、技術的進歩があります。効率性の高いコンセンサスアルゴリズム(メカニズム)や新しいレイヤー2ソリューションなどのブロックチェーンにおけるイノベーションは、暗号資産市場に好影響を与え得ると言えます。

まとめ

外生変数とは、その内部力学からの影響を受けずに経済モデルに影響を与える外的要因を指します。経済モデル内で自然災害や政府の政策などの外生変数の概念を用いると、外的要因を解釈しやすくなります。暗号資産市場における外生変数の例として、規制上の変更や技術的進歩などが挙げられます。

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